Siriが来た

米国現地時間7日にiOS5.1が新しいiPadと共に発表され、ついに『Siri』が日本語に対応するようになった。ご存知無い方はいないと思うが、iPhoneにしゃべりかけて応答をする音声応答システムだ。

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ただ、どういうワケか、ベータ版の表示がある。まだ完全ということではない、というサインだろうか。これまでにもパソコンで音声認識や応答をする仕組みはたくさん出ていた。Macにも『スピーチ』という機能が備わっているが、iPhoneほどの注目度はなかった。
なぜ『Siri』が注目されるのか、というと、きっとその受け答えに『味』があるというかウィットに富んでいて、機械的応答ではないことが目新しいのだと思う。

であるから、新し物好きなワタクシは早速iOS5.1にアップデートであった。

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で、各種設定を済ませたのだが、こんな表示。。少し待て、と。そうだと事前に聞かされていたのだが、すぐに利用できないって、残念だ。お知らせを待つしかないが、メールで通知されるのだろうか? いそいそとメール・チェックするも何も着信していない。そうこうと5〜10分経っただろうか、iPhoneのホームボタンを長押ししてみた。

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来た!! もう来ている『Siri』が、であった。さっそく『彼女』に質問攻めである。やれ何人(どこの人)ですか? とか、何という名前ですか?
英語、仏語、独語、ぐらいしか無いときからウィットに富んだ応答の数々を見聞きしていたので、面白い応えを期待する部分が多かったけど、判らないことになったら、『インターネットで調べたらどうでしょう』と完全に肩すかしを食らうことが多い。

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しかし、いつも機嫌が悪いワケでもない。ウィット感はなくても『言い回し』は自然というか、一様でもない。この辺が単純な機械語でない、考えられた仕組みのようだ。Apple側が公表していないので推測の域ではあるが、この『Siri』のシステムはAppleのデータセンターで処理しているようで、応答に通信を介し、システムで解析し、保有データとのマッチングを判断しているようだ。従って、その応答にほんのちょっとした時間差を感じる時もある。
この『Siri』の日本語対応と同時に、『メモ』など文字入力をする際に出るキーボードにマイクのマークが追加されている。

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ここをタップすると、『Siri』と同じようなマイクが現れて、音声を発し『完了』ボタンを押すと文字になって書き込まれる。その時の無線LANのインジケーターを見ると通信している状態なので、音声変換から文字入力指示までを外部アプリが司っていることに間違いはない。Webアプリどころの話より、壮大かつ無意識状態でデバイス操作法を提供しているということだ。いかにもAppleらしいユーザーに意識させない方法で、しかも応用性の高い仕組みを用意していたというワケだ。

さて、これからしばらくはこの『Siri』嬢、いや『京子』さんと言うのがいいのかもしれない。Macの『スピーチ』機能で日本語をしゃべる設定にすると現れる『人』だと言われている人の名だ。彼女といろんな場面で対話してみよう。

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Macのシステム環境設定から『スピーチ』を選び、『システムの声』から日本語を選ぶ(デフォルトでは米国女性だから、カスタム…を選ぶ)と『Kyoko』さんとなる。
といってもiPhoneでは誰それの声って選択できる状態では無いのですが。。

サポセンに寂しさを紛らせるために電話してくる初老の男性の話があったけど、世の寂しい男性がiPhoneを話し相手にする様子も見えてくる。人間って何にでも感情移入できる生物ゆえ、現実とは違う世界に逃避することができる。そのツールとしてパソコンが筆頭頭になるのだけど、本当に人間らしい音声応答になると感情移入し過ぎて空恐ろしい状況になると思う。そういう意味で、今回の『Siri』のしゃべりは完璧でなく明らかに機械語なまりがある状態で構わないと感じている。会話の理解度はどんどんバージョンアップしてほしいけど、妙に艶かしくなってはいけないものだと危惧するのである。

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