久しぶりにCar Graphic誌

ここ何年も購入していなかった車雑誌のCar Graphic誌を手にしてみた。姉妹誌のNAVIが廃刊し、ついにCG (Car Graphic)編集スタッフが二玄社から分離するという激変の跡を見たかったからだ。



二玄社はもともとは美術書籍を発行する出版社。モータリゼーションの進行と共に、Car Graphic誌も日本の代表的車雑誌になったのだが、自動車産業全体の成長ブレーキや社会的な不景気感から広告収入が減少、経営的に行き詰まったようだ。加えて、誌面の性格上 ミーハーな記事内容ではなく、厳正中立な評論を旨としていたから、購入層の高齢化もあり発行部数の伸びも鈍ったとも言われる。


そして編集スタッフが中心となって、新しく『株式会社 カーグラフィック』が設立され続刊されることになった。ちなみに発売元は二玄社のままである。
確か7月号から新体制での発行になっていたと思うが、この9月号を見る限りはその昔に愛読していた当時と雰囲気は全く変わることはなかった。


豊富な写真と洗練されたレイアウトで、思わず記事を読みふけってしまう魅力がある。ヨーロッパ車を中心に、その歴史をも感じさせる内容が多い。ワタクシが『車の文化』を学んだ書である。外国・現地の執筆者も多く、その情報量、的確さはもとより知らなかった事を知る貴重な情報源でもあった。


ワタクシ的には、説明用に配置された小さな写真に加えられた『注釈』内容がお気に入りだ。長い文章を読んで的確に記憶に残る部分より、『知った』気分になれるのは、この短い文章と写真の情報をつぶさに観察することだった。


刊頭に織り込まれたこの見開きのページも、そのままだった。その昔は大判の写真であったこともあるが、ペーパー・クラフトの作品が続いており、何かほっとする場所でもある。


そして刊尾の広告ページは、これも変わらずミツワ自動車(言わずと知れたポルシェの総代理店)であった。
景気により広告収入の減少、購読者の減少と出版業者は厳しい状況にある。かく言うワタクシもここ数年雑誌離れした輩であるからエラそうに言う資格はないが、これも時代が要求する試練だと思う。紙媒体が電子媒体に変貌していく最中でもある。いきなりには電子媒体に置き換わるとは思えないが、『本』の姿は変われど記事内容そのもののコンテンツの優劣が生き残りの可否に大きく影響するのは間違い無い。
新生CarGraphic誌、ガンバッてほしいものである。

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