フリー配布の一段落

ほぼ一週間に一度のフリーデータ配布を4作出したところで、早くも一段落となってしまう(笑)。。4作目はここでの事前告知もなくアップロードしてあり、ここでこれまでの体験・感想などまとめてみようと思う。



これまでに事務所の部屋という、所謂『箱もの』をリリースし、小出しにそこに収めるPropsをリリースしてダウンロード数を繋ぎ止めていく、見え見えの作戦であったオフィス・シリーズ。。まだ一つ二つのアイテムはあるのだが、4作目の『パーティション』で一区切りしようと思う。もうやめた訳ではなく、ひと呼吸しなおして続けていくつもりではあるが。
リリースするアイテムには、そこそこアピール・ポイントをつけてきたつもりであるが、今回の『パーティション』も一工夫をしてみた。日本のオフィスではパーティションはまだ個人毎に仕切る用途より、グループ単位あるいは執務エリアと通路を区分けする用途での使用が多いと思うが、欧米ではまさに個人毎の仕切りであると思う。数少ない海外出張で垣間みた光景でもそうであった。そのパーティション・モデルを配布するにあたり、ダウンロードする人も欧米の人が多かろう、と目論んでその人達が使い易い形にしようと考えた。
すなわち、個人の机毎に仕切れる大きさで、かつ前後左右にパーティションを増殖していくには、どうすれば良いか? と。。


基本形はこのような『H』形とし、これを繋げて行く際に不要なボードを任意に削除して貰おう、と考えた。実際に不要な部分を『削除』してもらうのも手間であろうから、ここでモーフターゲットを使って、5枚組のボードの4枚に個別のモーフを仕込む。それも通常のモーフターゲットであると、変形の最終値までリニアに変形していくのだが、有りか無しかの0-100 (ゼロ-百)の方が割り切った使い方で良かろうと、途中変形無しの設定をする。

という仕掛けであるが、種を明かせば難しい事でも何でも無い。


例えば、この一枚をモーフのパラメーターで一瞬にして『消す』には、実際に『消す=削除』するのでは無く、『(小さくして) 隠す』のである。


『消す』ボードを小さく縮小して、残る部分の『中』に入れ込んで『見えなくする=隠す』である。これをモーフの最終形としてパラメーターを規定すれば良い。


このPoserでのパラメーター設定を『最小値=0』、『最大値=1』と規定し、『パラメーター感度=1』にすれば良い。


こうすれば、0と1の間の変形を1タクトで変形させる、すなわち0の次の値は1でしかなく、かつ0以下でも1以上では変形しないから1の変形(縮小されて隠れている状態)しかしないことになる。( 0は変形をしない元々の形状のまま)
マジック的に『種』があって、見る者の目の残像しか残らない変形をすることになる。
この設定はPoser上のこのパラメーター設定で変更できるのだが、何かの拍子でその設定がフィックスできない(設定値が有効にならない)ケースもある。そんな時にはそのPropを一旦ライブラリーに登録して、そのファイルをテキスト・エディターで開いて、


該当するモーフ設定値の部分の『forceLimits』の値を『0』から『1』に書き換えて保存することになる。ちなみにここの『trackingScale』が『パラメーター感度』である。
この種明かしは、そう珍しい事でも無いと思うのだが、これを配布したらダウンロードした外人さんから、『Great idea』なんてコメントを返してくれたりした。別にワタクシが発見した手法でもないんですけど。。

コメントと言えば、フリー配布を始めてあらためて感じるのであるが、ダウンロードした人が作者に対して何らかのコメントを残す、ということは作者にとって非常に嬉しいことである。フリー配布という見返りを要求しない形態であればなおさらである。


これは『sharecg』に書き残されたコメントであるが、簡単に一言の『Thanks』だけでもこちら側としては『手応え』として感じ取れる、のでコメントをするということは大切な事、と感じ入った次第。その昔、日本人は礼儀正しい民族、などと自負していたようだが、今回の例では欧米人の方がよっぽど礼儀正しい、とも感じる。とどのつまり、日本人だろうと外人だろうと、同じ人間であり、同じような感情を抱くのだから、率直に感情を表現するコミュニケーションが潤滑剤となるし、人に力をも与える場合もある (もちろんコメントであれば肯定的な表現の場合ではあるが)。。
フリー配布して思わぬ反応に出くわすこともあった。


毎日巡回しているRenderosityのサイトであるが、この矢印の部分『Site Mail』にNew Mail とかの表示があった。Renderosityの会員ではあるが、特にSNS的な場としては利用していなかったので、初めての経験・体験であった。そのメールを見ると『お友達になってください』のお誘いや、フリー配布のデータをレンダリングして商用に使って構いませんか? という問合せもあった。こんな反応があると何か注目された犬みたいに、やたらと尻尾を振ってしまう自分となる。。
とても小さく、数も少ない反応ではあるが、全くの無反応より数倍のエネルギーを浴びた気持ちになる。加えて、Renderosityの『Free Stuff』サイトでは、『Top Contributors』というランキング的な集計もあり、過去15日間にダウンロードされた数で50位までを表示している。幸運なことにこの順位で10番目くらいにつけている。これまでの最高位は7位であったが、上には上があるもので、1〜2位とは桁違いの差である。


もちろん配布したからには、使ってほしい、たくさんの人に使ってほしい、などとの欲も生まれてくるし、このようなランキング表示がされてくると、ついつい欲張りになってしまう。しかしその高順位になりたくて配布を始めたのではない、ではないか。ここで少し自分を戒めて、内容のあるデータ、何かを訴求するデータ、などとテーマを持たせたモノにすべく、しばし熟考である。

  

まだ4作しかアップしていないが、そのような心境になった。そして少ない反応ではあるが『ヤル気』も与えられた。なかなか良い体験をした1ヶ月であったと思う。

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