iWork.comを試す

iWork'09を購入して、Numbersやpagesを弄っているのだが、ファイル共有を目的としたiWork.comがベータ版であるが立ち上がっているので、それを試してみた。合わせてこの機会にファイル共有についてアレコレ考察してみる。



iWork.comであるが、Mobile meとは別にAppleが用意する仕組みで、iWork'09の各アプリと直結したファイル保存庫と言って良いだろう。自分が作成したNumbers、pages、KeynoteのファイルをiWork.comにアップロードして、指定した他人がそのファイルにアクセスでき見ることができる仕組みである。作成したファイルはそのメインメニューにアップロードのアイコンが用意され (上の画像の矢印部) 、それを押すだけで事が進む。
現在このiWork.comはベータ版で無料であるが、最初にID登録する必要がある。すでにアップルIDを取得している人は、そのIDで登録が済むようである。この手順が完了すると、


さっそく誰にこのファイルを共有させるか、というか誰にこのファイルの在処を教えるか、のメール送信先を入力するダイアログとなる。件名は自動的に入力されている。必要に応じてメッセージも加えることもできる。閲覧者に許可する操作として、このファイルをダウンロードできるようにするか? とかの設定もあり、『共有』ボタンを押すとさっそくにメール配信となる。
ちょっとここで一連の操作の記憶が曖昧になるが、確かこのボタン操作の後にメール・アプリが開き、送信と同時に送ったヨ、という確認メールが返ってくる。


この『○○の共有に成功しました』というメールを開くと、


送ったメールで共有されるファイルをダイレクトに開くボタンやそのファイルのURLが記載されている。
が、ワタクシが送った先は自分のメールアドレス ( ISPから付与されたアドレス) なのだが、待てど暮らせど着信していなかった。。普通 送信エラーで送れなかったら、エラーメッセージが返ってくるのだが、それも無かった。ちょっと調べた範囲では、Gmailなどはダメなようで、曰くメール・ソフトに依存する、とか。。よく意味が判らない。
常用しているワタクシのメールアドレスに着信するメールは、BIGLOBEのもので、そのメールを見るのはメール・ソフトを立ち上げずに、Web上で見ることにしている。


このサービスでは迷惑メールのブロック機能があり、1日に200通以上の迷惑メールが着信するので重宝している。
しかし、このメールアドレスにiWork.comから送れない、のでは少々困ったことだ。その原因を追求するのは別の機会として、とりあえず今回は別のメールアドレス、それもApple直下のmac.comアドレスで再送信して、iWork.comからの着信状況を確認してみる。


相手にはこのような体裁で着信することになる。ここで『書類を閲覧』ボタンを押せばよいのだが、それはWebブラウザを開いて見ることになる。ただしブラウザのバージョンが指定されており、


Safari 3以降、Firefoxでも3以降でないと開かれない。で、今回はSafariで開くと、


送ったファイルがこのように開かれる。合わせてAの部分でこのファイルをダウンロードもできる。Bの部分でコメントを書き添えることも出来る。ダウンロードするファイル形式は、送る際に予め指定しておくこともできる。今回はpagesで作成したファイルなので、


MSのWord形式でもダウンロード可能としておいた。
さらにブラウザ上のテキスト部を選択して、そこに注釈を付けることもできる。


記入した後に『投稿』ボタンを押すとiWork.comに保管されたファイルに反映され、送った人がそのiWork.comにあるファイルにアクセスすることで、このコメントを見ることが出来る。すなわちiWork.comを介してファイル校正をしあうことになる。


この『返信』ボタンを押すことで、再度送った人への通知となる(だったかな?)
というやりとりが可能なので、相手とのコラボが必要な書類作成に幾度ものファイル添付をせずとも、事が進められるのはエコでもあり効率的である。

さて、このiWork.comを介してのファイル共有を自分的に活用する場面として、他人との共有は先のメールアドレス問題を解決せねば不安であるが、自分から自分宛では実証されたので、自宅のMacから出先でiPod touchに送っておく場面を想定する。すなわちiPod touchのメールで受信するとどんな感じか? である。


このように受信された。『書類を表示』ボタンを押すと、しばらくダウンロードの時間があり、


iPod touchのSafariが立ち上がって、無事 表示された。ただしダウンロードやコメント追加の機能は削除されている。まぁ出先のiPod touch上でファイルの校正などをする機会も無いだろうから、これで良しではある。もちろん画面をピンチすれば、


拡大自由であるから細かいところまで確認できるし、ボケも少ない。実用の範囲内である。

ところで、iWork.comを介さずにMobile me の会員であれば、同様なことはMobile me のiDiskにファイルを転送しておくことで実現できそうだ。


このiDiskに保管して、相手に見せたいファイルを開くと、


この『ファイルを共有』を押せばよい。するとiWork.comと同様に、


共有させる相手のメールアドレスを記入したり、リンクの有効期間、パスワードなどの設定もできる。ただしiWork.comと違い相手はファイルそのものを開く必要があるので、相手が開けるファイル形式にしておく必要がある。画像・文字が含まれるファイルならPDF形式にしておくのが一般的であろう。
相手にはメールの添付ファイルとして送信される。そして添付ファイルのアイコンをタップすれば、ブラウザなりでファイルが開かれるし、ダウンロードもできる。

さらには自分のiPod touchなどに、ファイルの共有というかファイルそのものを受け渡すのなら、iPod、 iPhone用のアプリで転送しておくことが可能で、メール機能を使わずに済ますことが出来る。
ワタクシが使っているアプリは、iDiskを利用するなら、


この『MobileFiles』

或は直接自宅のMacからiPod touchへなら、


『FileMagnet』を使う。


いずれの方法でもひとつのMac機から他の端末で同じファイルを見る、という方法であるが、その方法が幾種類も登場したという状況だ。
そんな中で、今回のiWork.comのアドバンテージは、双方向での共有したファイルへの加筆が可能となった点だろう。もちろんファイルそのものの編集、というワケにはいかないが、一歩近づいた感じである。加筆・修正したファイルをその都度ファイル名を変えながらやり取りしたり、相手が使っているコンピューターの機種やら、持っているアプリを想像しながらのやりとりから解放される、のもポイントが高い。
コンピューターの世界も徐々にボーダーレスになってきている。このボーダーレスを牽引するのがAppleであれば、その意義は大きいし、Appleだからこそ、マイナーだからこその発想だとも思える。もちろん汎用的な仕組みや環境も整っての上ではあるが、Googleとかが考えているビジネス・モデルをAppleも今の内に独自に構築して生き延びようと必死なのだろう。

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