MacProの掃除

ここ最近、またMac Proの調子がおかしく、起動時に再起動を繰り返すとか、アプリを操作中に突然 シャットダウンしてしまうなどで、オチオチ使っていられない状態。。しかるに内部の掃除である。



もちろん、その掃除の前には同現象の対処法をWebで探し、SMC (System Management Controller)のリセットもしてみた。ちなみにこれはオンボードにあるチップであるが、その位置が判らず、電源コード抜き15秒以上、全ケーブル抜き、の手順でやった。以前にPowerMac G5で実行した時は『PMU』であったが、Mac Proではそれに代わってこの『SMC』になったようだ。この処置だけでは的を得ていないかもしれないし、以前に掃除しようとして分解方法が大袈裟になるようなので断念したこともあり、ここらで本格的に掃除してみようと思い立った。
PowerMac G5ではその内部掃除後はノン・トラブルであったし。。

この種の不具合では修理に出すと、マザーボードの交換になるケースも多いようなので、きっと相当な費用がかかると思われる。仮にそのような物理的な不具合である場合、現象の再現性がまだあまりない早期な段階であれば、何か弄ればしばらくの間は調子が戻るケースだってある。そもそも修理に出して現象の再現が出ないことだってあるし、その場合、診断機か何かでイレギュラーが見つかれば即交換であろう。場合によっては真の原因はそこでなかったケースもあるかもしれない。しかるに決定的な現象になるまでは、延命処置的な方法で済ませておくのも一つの方法。そして何か弄る、とは『掃除』である。素人が出来る範囲では。。

で今回は内部の分解に挑戦である。Appleの製品造りには拘りを随所に見てとれるが、製品の組立て構造にもその熟考された方法をしているようだ。逆に言うと、単純な方法では分解できない、ということにもなる。
まず最初は本体前面にある冷却ファン・ユニットの脱着である。Webで分解法を調べると『2本のビスで固定されている』、『そのビスの場所は取扱説明書に書いてある』、であったが、取扱説明書を見てもその記載はなかった。現物を見てすぐ判る範囲では、1本のビスのみである。


これはすぐに判る。でもこの1本だけで固定されているとは考え難い。ヒントにも『2本』とあるから、もう1本はユニットの下部であろう、と想像を働かせて探す。まさか分解用のビスを何かで隠したり、工具が入らない場所には無いハズだ。


この矢印の2ヶ所にビスがあった。予想通りに下部に1本あったワケだが、これまた非常に外し難い方向にビスがかかっている。


何でこんな向きにビスが有る? である。通常のプラス・ドライバーではダメで細く短いドライバーを必要とする。しかも先端が磁石になったドライバーでないと、外したビスが内部に落ちてヤッカイである。常識的にはビス頭が見えてしまうことになるが、このユニットの側面に落込みを作ってそこにビス止めであろう。これを『拘り』とは思いたくない。組立の効率も極端に悪そうだけど、組立工場では専用工具を使っているんでしょうネ〜。
ということで、冷却ファン・ユニットは外れて、次はその隣のCPUをカバーしているモノを外す。前回はこれを外すのを躊躇った。なにせグラフィック・ボードからして外さないとダメ。
PS : 分解の順番を間違えていました。冷却ファン・ユニットを外すには、このグラフィック・ボード外し、CPUカバーを外してからでないと、冷却ファンユニットの下部ビスは見えないし、取り外せません。。


フルサイズのPCIカード( と言うのかな? ) であるから、すんなりと手前に引き出せず、かろうじて斜めにすることで引き出せた。上段に他のボードが差さっていたら全部外さないと取れないのか?? このボードの固定は判り易く、本体裏面部近くで側面方向に規制する部材を外す。


これである。この部品も凝っており、ビスというかボルトは板からは外れずに、バネ付きで一体構造になっている。PCIカードの脱着は素人もやるだろうから、ボルトを無くさない、本体内部に落さない、ための工夫 という配慮なのかもしれないが、実は今回の組立時にこの相手側のメス・ネジ部を破損させてしまった。この部品が取り付く先の金属板は薄いので、ネジ・ピッチをかせぐために圧入メス・ネジが仕込まれていた。その圧入加減が弱く、ネジの噛み合わせを無理矢理にやったのが悪いのだけど、その圧入メス・ネジ部材が柔らかのでネジ・ピッチを破損しながら回してしまった。従ってネジがロックしたまま、逆方向に回して一旦抜こうと思うも、今度は圧入ネス・ネジそのものが取れてしまったのである。ここも日本の常識的には圧入部材を使わずとも、ネジ・ピッチをかせぐ方法はいくらでもあるのに。。こういった細かい部分の設計もAppleがやったんでしょうか? 現地工場の設計に委託したんでしょうか??

ともあれ、グラフィック・ボードを外して ようやくCPUカバーが外せる。で、その取付け方法といったら、マグネット止めである。


カバー本体はアルミ製なので磁石ではつかない。しかるに小さなチップを要所に両面テープで取付けてあった。


磁石はかなり強く、一部のチップは両面テープ側が剥がれてしまった。この固定法も『拘り』の産物でしょうか。。にしてはチープな方法に思う。マグネット止めはアイデアとしても、両面テープを使うのはチト不安定。時が経てば粘着力も落ちるを知っているでしょう。そのアイデアのままであれば、チップはちゃんと工業用接着剤を使いましょう。しかし、そこまでして固定用ビスを見せたくないのか? 日本的に言えばコストアップだけが目立つ方法ではある。


で、もう一つ。そのカバーを良く見ると裏面に大きめの四角いプレス跡が。これは何かと思えば、


どうやら表面側に貼付けるパッドの位置と符合する。まさか高さ調整用に落込むためではないだろうから、想像するにこのパッドを貼付ける際の位置決め用と思える。だとしたら、なんとまぁ〜贅沢にもプレス型を用意したものだ。パッドの貼付けは手作業のようだし ( 機械を使う貼り工程であれば、そもそも位置決め用マーキングなど必要無い)、ならば貼る際に簡易治具を用意すれば事足りると思うんですけど。。
言い忘れてましたけど、冷却ファン・ユニットを外す際には#1HDDを取り外す必要がある。その時にあらためて気が付いたのだが、HDDの取付けキャリアは、Mac Pro本体側面パネルを外す時のラッチを上げておかないとHDDキャリアは引き出せない。


この矢印部のボスがキャリアに引っかかるのである。『1』のツメは側面パネル固定用。それと一体で動く部品になっている。さらにはHDDの上側にある光学ドライブ・ユニットもこの部品でロックされているようである。ひとつの部位でいくつも兼ねさせているのは、設計的に熟考されている証拠ではある。

さてさて、本題からだいぶズレてしまったが、掃除である。


例によって、強力なエア圧で内部に溜まったゴミを吹き飛ばすのである。
玄関の中に置いてある自転車を出し、エア・コンプレッサーを引出し、電源コードを引き回し、起動させてエアが溜まるまで待つこと数分。。


エア・ガンで、露になったCPUの冷却フィンを中心に注意深くエア・ブローである。モノによってはチギリ取ってしまうほどの風圧であるから、メッタラ・ヤッタラではマズイ。


掃除前の状態


ここまでゴミが取れる。本当はこの冷却フィンも取り外して、洗うなどして徹底的に奇麗にしたいところだが、そこまでは。。どんな構造になってるのやら。

という顛末であった。Apple製品のモノ造りの一面を垣間みた分解ではあった。善くも悪くも、これもひとつの方法論かな、と。。

さて、肝心なその後のMac Proの調子であるが、この掃除から約一週間の間、問題の現象は発生していない。単にこのCPU冷却フィンのゴミ詰まり=CPU部の温度上昇、が原因とは考え難いが、ともかくもMac内部のエア・ブローで何かが飛び去ったようである。Mac内部が奇麗になるという精神的快感も味わえるので、また調子が悪くなったらやってみる儀式みたいなもんです。その弄り都度に分解範囲が広がるだろうし、保証外の行為にどんどん進んでしまうが、いい〜んです。保証期限はきれているし、これもMac弄りの楽しみなんですから。

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