ブラーをやってみる

3DCGのレンダリングで、モーション・ブラー(motion blur)と言う機能がある。日本語的表現にすると『動くモノのブレ』といった感じで、アニメーションなどで『動き』を視覚的に補強する機能だが、静止画でも『動き』を表現する際の有効な機能だ。


このブラーのことは知ってはいたが、使うのは初めてだ。3DCGアプリに限らず、あるアプリの持っている機能を全部使いこなすのは、なかなか実行できていない。今回思い立って使うのに、最初はブラーについてWeb上で調べてみた。例えばPoserでこのブラーは、どうやれば出来るのか? と。。
が、解説の記述はあるものの、操作の手順の記述は見つからなかった。
従って、ここはマニュアルを頼るしかない。そのマニュアルの索引から『ブラー』の語句を探すも、無い。『モーション』も無し。で、目次の第28章『レンダリング』メニューから『モーションブラー・・・364』を引く。

その364ページには、
『ご存知のように、動きの速いオブジェクトはブレて見えます。このブレは、そのオブジェクトが・・・アニメーションで動きの錯覚効果を表現して、リアルで動的なレンダリングを可能にします。3Dモーションブラー機能の使用については、435ページの『FireFlyレンダリングエンジンの使用』を参照してください』

とあり、435ページを見る。実際は444Pに説明有り。
『ご存知のように、動きの速いオブジェクトはブレて見えます。このブレは・・・』と364ページと同じ記述が続き、『『3D モーションブラー』チェックボックスをチェックすると、レンダリング時にシーンに対してモーションブラーが有効になります。このオプションを有効にすると、シャッターの開閉時間を調節することでブラーの量が変化します。『シャッターオープン』パラメーターと『シャッタークローズ』パラメーターの詳細については、93ページの『カメラパラメーター』を参照してください。』

とあり、またまた次の93ページを見る。
シャッターを開く・閉じるのパラメーターの説明があり、
『『シャッター開く』フィールドの値は、1フレームの間にシャッターを開いている時間を表します。0.0はフレームの開始、1.0はフレームの終了です。実際のカメラシャッターと異なり、このシャッターは時間間隔0で開閉します。通常のカメラシャッターは非常に高速ですが、シャッターの開閉のためにわずかな時間間隔が必要です。・・・』

とある。。これらの記述だけでは全然理解できない。アソコを見よ、ソコを見よ、と右往左往するも辿り着いたところでも『0.0はフレームの開始、1.0はフレームの終了です。』くらいがヒントでしかなかった。

まぁ〜リファレンス・マニュアルはこんなモノとは実感していたが、やはりどうすれば何が出来る、的な内容はチュートリアルでの解説でないと説明できないのだろうか?

というワケで、マニュアルから得られた情報で弄るしかない。『動き』を表現するものであるから、直感的にPoserのアニメーションを実行しておくことが必要と思い、停止した球体と動きをつけた棒を用意して、レンダリングに臨む。


ここでマニュアルにあったカメラの『シャッター開く、閉じる』のパラメーターをいろいろと弄る。そのフィールド値は時間を記する、とあったが何だか判らない。いやたぶんカメラ設定のダイアログが他にあって、そこのフィールドに記するのではあろうが、とりあえず上図のパラメーター値を適当に入れて、レンダリング。
たしかにブレたレンダリング結果にはなったが、これがものすごく時間がかかる。たったこの二つのプリミティブだけのレンダリングで、こんなに時間がかかるとは。。

さて、このブラーを使った画像作りの目的は、例のSuperSevenを走らせた絵を作ることにある。簡単な例題でレンダリングしてみた。


絵作りする背景は屋外であるので、樹木などが茂る自然界が舞台となる。それをPoserで表現するのにはちょっと無理がある。(手持ちの樹木などのPoserデータが無い)
というワケで、Poserのモーション・ブラーは使わずに、Vue6でのブラーを試みる。

Vue6でのブラー設定は、一度Poserで考えさせられた教訓もあるからだろうが、比較的に簡単だった。Vueでもアニメーション設定から入る。Vueのアニメーションを使うことも初めてであったが、マニュアルは読まずに進めてみた(笑)。


ウィザード方式で設定する手順になる。


とりあえず、個々の設定は既存のままとするが、Vueでは何が動くのかを決める必要があるようだ。


ここでは予め各種の『動く』モノが用意されており、今回の目的にピッタリの『自動車』を選ぶ。


動くパスを設定する。予め用意した『道路』と樹木などを配置したところに『自動車』が走るルートを決めるようなものだ。


とりあえず、パスだけの設定をして完了だ。Vueの場合は飛行物体も扱うことを想定して、たぶん地表の凹凸に衝突しないよう設定することも出来るようだ。


まずは、ブラー無しでレンダリング。当然全てが停止した状態の結果になる。これにブラーをかけると、



まぁまぁな感じでレンダリングが完了する。
Poserと比べて、こちらの方がはるかにポリゴン数が多いのだが、レンダリング時間はVueの方が速い。

というワケで、このVue6で背景(舞台)作りをし、SuperSevenはPoserでProps化したものをVueに読込ませて、レンダリングまでVue6で行うことにしよう。何事も初めてのことは時間がかかる。でも、こうやってアプリのいろいろな機能を使いこなすことも楽しみなことでもある。

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