まず道具から

モノを作るには大抵の場合、道具が必要となる。適材適所の道具を使うことで、良い物が出来るか否かも決まって来る。特にその道のプロでない素人が作業をする場合は、良否の決定的要因になるのであろう。という思いがあるので、何かを作ろうとする時は、まず道具(工具)の選定・購入から始まる、のがワタクシのスタイルとなっている。



まずはこれ、卓上ボール盤である。
今は亡き父が購入し、以前から自宅にあるものであるが、それを使って作業をしているところを見た記憶が無い(笑)。木工が得意だった父も、当時としては普通の人が買うこともない、こんな道具を買っていたのだ。その血を引いたワタクシであるから、道具から始まるクセは遺伝である(笑)。


が、このボール盤、部屋の中に置いてあるのだが、さすがに何のメンテナンスも行っていなかったから、サビの発生が酷い。


盤面は削り出しのままであるから、油をひいておかないと無防備に近い。でもまだ室内に置いておいたから、この程度で済んでいるともいえる。


ポール部は、痛々しいほどにサビている。長らく使用していなかった物を使う前に、このサビを落とし電源を入れて稼働させてみることが、今日の仕事だ。
とりあえず、556を吹きかけながら、真鍮のワイヤーブラシで丹念に磨き落とすしかない。
気温30°を超す環境の中、汗びっしょりになりながらの作業であったが、キレイになってちゃんと動いてくれヨ、と感情を込めながら作業をした。





ポール部のサビを完全に落とすには細目のサンドペーパーがけでもしないとダメであるが、とりあえずここまで落とした。
まぁ〜、そんなに根気も無いから、使用に支障の無い範囲で終了だ。それを再び室内に持ち込んで、今度はいつでもメンテナンスできるよう机の上に設置した。


そして通電し作動確認だ。実はモーターからの駆動伝達はベルトを介して行われるので、そのベルトが経年変化で劣化していないか?、いきなりボロボロに切れてしまわないか?、と心配していたのだが、大丈夫のようであった。良かった良かった。。

その2 購入
さて、次は新規購入した道具の紹介だ。
ナッターというモノ。ナットをかしめて設置するための道具だ。


少し大きめのモノを購入した。手動であるから大きい方が力は少なくて済むし、このサイズであるとM10くらいまでのナットを仕込める。


グリップ・ハンドルをセットすると、ハンドル長=45cmほどになる。
こうして見ると、何かガンダムの足みたい(笑)。。
このセットはナッターとしてだけでなく、ブラインド・リベッターとしても使えるので、いろいろと便利な工具になるだろう。小型のリベッターは持っているが、リベットの芯棒を引きちぎるまでの力は結構必要だった。今回のこれだったらリベットも楽勝なハズだ。

でさっそくインサート・ナットの試し打ちである。
まずは、先のボール盤で穴開け。


今回はM6サイズのインサーナットを使う。その場合下穴となる穴径は9mm+0.1〜0.2 が推奨されている。ボール盤を使えばその必要な穴径と同一のドリルを使えば済む。ワークさえしっかり固定していれば、だ。これが普通の電動ドリルなどを使った場合などは、ドリル自体が踊ってしまうので、とても0.1〜0.2mmの精度は期待できない。
インサート・ナットのかしめ代は極少ないので、極力推奨の穴径を目指したい。


このナッターを初めて使用して、当初は相当な力が必要だろう、と思っていたのだが、拍子抜けするほど軽く、すぐに完了してしまった。インサート・ナットはスチール製、アルミ製の両方を試したのだが、スチール製のモノでも心配するほどに軽く済んでしまった。どうやらブラインド・リベットでの経験値からの想像だけだった。ブラインド・リベットでは引きちぎるほどの力を必要とするが、このインサート・ナットの場合は『潰す』だけであるから、さもありなん、である。。


その潰れ代はこんな程度である。要は穴から抜けなければ良いので、このフランジ寸法でも良いのだろう。
それよりインサート・ナットとしての要件は、ボルトを締め上げて規定トルクまでに空回りしないこと、の方が重要である。ためには、圧着力と圧着面積を大きくすることに注力される。実際、高トルク用にフランジ面積が大きいモノが用意されている。



インサート・ナットの表面側はこのようになっている。このフランジが大きいモノが高トルク用となる。
インサート・ナットは既存の金属面に後からナットを仕込む方法として便利であるが、このようにフランジ部があることで、ウエルド・ナットや裏面からのナット締めに比較すると、ボルト結合させる際に2部品が面当たりしない、という欠点もある。
それほど厳密な結合を必要とするケースを除いて、日曜大工的にナットを仕込む方法としてはベストだと思っている。



さて、これで今回の工作に必要な道具はほぼ揃った。後は製作するモノの構造と仕上げをしっかり考えておこう。
何を作るかって? そう、バックモニターの取付BRKTの製作ですヨ〜。。

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