天空を作る

たいそうなタイトルではあるが、3DCGで金属質感をよりそれらしく表現するには、その金属への映り込むモノを与えなくてはならない。そのモデルが車である場合、一般的には屋外の風景であり、そこには周りの風景は元より雲が浮かぶ『空』があり、それを映り込ませるのが一番だ。



ということで、映り込ませる『空』を作ることになった。実はPoserの場合、IBL ( Image Based Lighting)や
HDRIによるレンダリングは可能なのだが、その利用するイメージそのものをモデルに投射する機能は無い (ようだ。それが可能な3DCGソフトもあるとは聞いているのだが)。従って、金属物などに反射投影する画像を、あえてその金属物の質感に貼り込むしか無いのだが、単一のモデルならまだしも、反射する面が各方面にあるモデルにはいささか向いていない。

で、今日はひとつの実験を行った。Poserに標準で備える『スカイドーム』というモノがある。その名の通り天空を巨大なドーム形状で表現する。それには雲を配置した空の風景が備わっているが、雲の密集度が高く様々な空の様子を表現するには、そのtextureを変えないとならない。



で、その『天空を作る』である。
作る前にWeb上で空の写真を探し漁ったのだが、ドーム状の形状に合う写真は360°のパノラマ写真だろう、と探したが使えそうな画像容量のものは無かった。かなり広角な写真があったので、それを利用して180°魚眼レンズで空を撮影したかのような画像に加工をする。


元の写真はこれ。これを真上の天空を中心に円形状に変形すればよいのだ。
使用したソフトは『PhotoShop Elements 6』
幸いにもこれには画像を極座標変換するフィルタがある。


これを使えば、一発変換である。


出来た画像はこれ。たぶん元の画像の縦横比の関係だろうと思われるが、楕円形になった。これを変形させて円形にする。


これで出来上がり。

これを先の『スカイドーム』のtextureにすれば良い。



これでレンダリングをすれば良いのだが、テストをした結果、このドームの内側からライトを当てないと金属面への反射は奇麗にならなかった。またレンダリングで使用するライト・セットはIBLなどではうまくいかなかった(昔の体験であり、それほどツッコンでの検証では無い)。であるから通常の『ライト』フォルダの光源を使うか、自分で作るかである。


かなりカメラをひいた状態で見ると、このように貼付けた天空画像がドームに現れている。このドームを真下付近から天の中心部を仰げは、


空一面、眩しいほどの天である。さらにカメラをひいてドーム全体を眺めようとするが、天を表現するドームであるから無限に近いほどカメラをひくことになる。
そして現れた全体像は、


ようやく半球状であることが判る。なんか宇宙に出て地球を眺める、に似ている。

これで気を良くしたので、ついでに地平線辺りの風景も加えようと、こんな画像も作ってみた。


下の方にビルや木々がある想定だ。これを同様な方法で、パノラマ風に変形。


元画像の両端繋ぎの部分を、らしく修正した。まわりの様子は適当である。反射して映るとしてもこの際 適当で良いだろう。。


が、何も映り込んではいなかった。。

たぶんドームの下端部は地表より下にあったから、現れていないのかも。ドームを上に引き上げれば良いのだろうが、何せ巨大なドームなのである。
それはまたの機会にトライするとして、ライティングやらもまだ調整する必要がありそうだ。
そういえば、Poserの背景色を変えられたと記憶しているが、雲ひとつない天気であれば、それで済むのかな?。それにはレンダリングで背景色の反映が必要だが、出来るのかな? どうかな? 。。

まっ、色々弄って実験して体験することが、一番大事な事と思うワケ。

追記 : 22:20 地平線が現れるよう調整をしてみた
やはり地平線はPoserでの地表より下にあって、ビルや木々に見立てた部分は隠れていた。スカイドーム全体をY方向(上方向)に移動させ、ドームの下端がギリギリ地表に来るよう調整。


Miki2が示す部分が水平線部の映り込みである。思いのほか、水平方向に間延びした状態で映り込んでいる。
これを参考に、もう少しマシな水平線部の画像を作る必要がある。
それとアルミ材質の割には鏡面反射が強く、まるでクロームか鏡のようだし、下からの光も強過ぎる。。
まだまだ微調整が必要な状態、ってことで。

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