まだ修行が足らん

最近は細々な活動になってしまったPoser遊びであるが、ある方からうまくレンダリング出来ない、という問合せがあり色々と検証してみた結果を発表したいと思う。
発表とは大袈裟で、自分の浅知識を晒すことの言い換え表現ということです。

140923_Title



うまくレンダリングできない、というそれはワタクシ謹製のフリー物『Wooden tubs』の大きいタブの水表面にスジが入ってしまう、という現象。。

140923_1st

ご覧のように、放射線状の白いスジが出てしまう。自分で作っておきながら、これに気が付かなかったとは情けない話だが、もちろんこのデータをアップした時にはこの現象が現れていなかったと記憶する(いや、当時の検証が甘かったのかも)。
で、何でこんな現象になるのか? その原因はすぐに判る。水面に設定したマテリアルに『displacement』がついているからである。この白いスジはポリゴンの分割線、或はエッジと言われる線であることから、そうと判る。以前のエントリー『
ひとつ解決』で経験済みであるから。。
そして、その解決法はその時と同じではなかった。きっと水という透明なマテリアル設定にしているからだろう。さてさて、試行錯誤を繰り返す内に以下の2つの処方で軽減できた。
 ●レンダリング設定で、『レイトレースバウンス』の値を3か4程度に上げる
 ●ポーズルームで特性タブにあるサブデビジョンのレベルを1に上げる

140923_Raytrace
Raytrace bounces を4 にする

これだけの処置でのレンダリング結果は、例の放射線状の白いスジはかなり薄れている。

140923_NotGood

これに加えて2つ目の処置をすると、

140923_SubdiviLevel
subdivision Levels のRender を 1 にする

この処置をしてレンダリングすると、ずいぶんと良好な結果になる。

140923_NotSoGood

が、こんどは違う部分に白いスジが少し入っている。まぁ〜この程度なら許して〜って言いたいところだが、何故こうなるのか理屈を理解してもらう必要があるだろう。

何故白いスジが現れるのか?と言うと、ディスプレイスメントをかけることでポリゴン割れが生ずるからだと思っている。そのロジック的な解説はできないが、たぶんディスプレイスメント値と、ソフトウェア的にポリゴン分割するポリゴンの大きさのバランスがとれていないことだと理解している。今回の場合ポリゴン割れでポリゴン面の下部をレンダリングする時、透明設定なので白くレンダリングされてしまうと考えられる。
そして2つ目の処置でスジが違うところに発生したのは、そもそもこの水面のポリゴンが多角形であったことに由来する。

140923_Polygon

このデータを作った時はまだ気が付いていなかった(まだまだ若僧だった)が左図のように多角形のままであった。それをPoserがレンダリングする際に自動的にポリゴン分割してレンダリングするようで、その分割は右図のように分割しているのだと思う。これが一点から出る放射線状のスジとなったワケだ。
それを2つ目の処置、サブデビを効かすことでポリゴン分割を円形に適した分割にさせている。そのポリゴン分割は、

140923_Subdivi

こんな具合の分割になっているハズだ。
今回の処置はこの2つを実施することで緩和できたが、そもそもディスプレイスメントの処置は先に述べたようにソフトウェア的にポリゴンを(細かく)分割しているので、ディスプレイスメント値が大き過ぎるとそもそものポリゴン分割部(エッジ部)と股がってしまうことで『割れ』が顕著化すると思われる。故にその値を小さくすることも考慮する必要がある。

140923_DisplacementValue

PoserPro2014で単位をミリメーターに設定している場合、ディスプレイスメントにノードを繋げて現れる数値は『10.000006』であった。単位を例えばfeetにしている場合は、その値は『0.032808』であるようだ。

140923_Value

その値を『1.5』程度に下げてレンダリングしてみると、

140923_OK

白いスジは全く見えなくなった。しかも前述の2つの処置をしなくてもスジは見えない。すなわち、色々とレンダリング設定しなくてもディスプレイスメントの程度を下げるだけで済むのであるが、それはディスプレイスメントに期待する凸凹の深さ=陰影の強さ を弱めてしまうとも言えそうだ。
また、改めてこの水面の凹凸加減を見てみると、水面がザワメく要素も無いのにかなり凹凸が細かいことに気が付いた。

140923_Scale

ディスプレイスメントに繋がっているノードのScale値を大きくしてみる。
また、ディスプレイスメント値を小さくしたことで、水面の陰影が乏しくなる対策で、新しく『Gradient Bump』も効かせてみる。

140923_AddGradient

こうして何年ぶりかに自分のやって来たことを振り返ると、昔はまだ浅知識だったのに、よくこんな事してきたな〜、、なんて思いが巡るのである。

140923_VeryGood
これが何年後の今の技量でのレンダリング結果

が、たぶんこのままこの趣味を続けるなら、きっとまた何年後には今のこの時はまだ修行が足らなかったな〜、、なんて思うんでしょうかね。。
そう言えるようにコツコツでもこの趣味を続けるとしましょう。

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