解決すればスッキリ

自分的に未知の不具合があった場合、それを解決するために持てる知識を総動員して事にあたるのだが、現象を整理して合理的に進めないと時間ばかりを浪費する。3DCG制作も同様だが、色々な先入観に惑わされ、丸二日も浪費してしまった。。



今、MacProのモデリングをしているワケなのだが、modoでのモデリングはそんなに技を必要としないので順調に進んでいた。そのOBJファイルをPoserに持ち込んで、レンダリングしてみる段階でドツボにはまってしまったのだ。。PoserでレンダリングするとMacProの造形の特徴的な上下の『取手』の部分のR(曲面)部分が不正な結果になった。


この部分の一部が黒ずんだり、或は逆に白くなったりで奇麗なR形状の連続的な面変化にならない。レンダリング結果としては致命的な不具合である。これはその部分のポリゴン生成か頂点の属性にイレギュラーがあるのだろうと推測して、modoでこの部分のポリゴンを削除し、新たに頂点を選択して面を作る、という対処法的な方法で解決してきた経験もある。ゆえに今回もそれを実行してみたのだが、不思議な事にその処置をした部分は良くなっても、今度は隣のポリゴンに不正が生じる。。
それも同様な方法で対処しても、またその隣のポリゴンがダメになる、というイタチごっこだった。これを繰り返すに丸1日を浪費した。しかも直ったりダメだったりの繰り返しでもあった。


左はダメで右は直っている。直った部分もあるから、なおさらこの処置で良かろうと地道な修正に走る。。

しかし、modoでの状態では何も不都合は発見されない。


近辺に非平面のポリゴンがある、とmodoの情報で判るが、それを対処(三角分割)しても解決されない。modoでは不具合は掴めないし、Poserに持ち込んでレンダリングしてみないと結果が判らないので、


Poserでは経過措置を見比べるために、こんなにも同一モデルが溜まってしまった。現実社会に置き換えると、ひとつ何かの処置をした試作品を作り実験した製品が溜まって行く状態だ。これを延々と丸1日繰り返したワケであるから、まさに浪費である。実際にこんな具合に実験していたらバカである(笑)。。

modoでのこの部分の生成は『ブーリアン』を用いた。これも未熟な段階でのトラウマに近いが、どうもmodoのブーリアンがプアだと感じていたので、そのせいか? とも疑うようになった。


このような形状を制作するに便利な機能ではあるが、なにせトラウマである。従ってこの方法ではなく、エッジのブリッジから手作業でR形状に修正する、という手間のかかる方法でやってみる。


ここでようやく、試験片でのトライアルとなる。まずは単純形のブリッジでR部を生成し、


それを変形させる。実はこの後に斜めの部分を手修正で曲線状に頂点移動させたのだが、それでもダメだったので、この変形させた状態でPoserに持ち込みテスト・レンダ。


したら、既にこの状態でR部は不正なレンダリング結果となっている。右の単純形のモノは正常だったのに。。
そこでまた、ポリゴンを分断したり、取り除いてみたり実験をする。


ここで、これまでの変化点を考えるに、一部のエッジを移動するとその部分に不正が発生する、ということ。またmodoでのモデリングでは不正が見られない、ということ。modoからLightWave形式に書き出して、LightWaveでOBJ書き出ししたモノでもダメだった、ことからOBJ形式そのものにも異常は無さそう、ということ。
すなわちPoser側での処置で異常が発生する、ということに絞られる。
で、また実験。極々単純に平板の1本のエッジを移動させただけのモデルを用意。それをPoserでレンダリングすると、


左から一つ目と三つ目のモノに不正が出た。移動した下辺のエッジの移動量と板厚との相対変化の違いである。これでようやく『折り目角度』を調整すれば良いのか? と気づく。


折り目角度を小さく『13』くらい (デフォルトでは80) にした結果、OKである。実は一連の検証でワケも判らずにこの『折り目角度』を弄っていた時もあったのだが、その時は『スムースポリゴン』のチェックを外し、極端な違いを便宜的にやっただけだった。


それでは変化が無かったので、Poser側での処置ではダメだと判断したのだが、結果的には『スムースポリゴン』と『折り目角度』とは別の処理をする、と判った次第。。

で、晴れて解決である。modoで順当にモデリングしたモノそのものをPoserに持ち込み、そのモデルに『折り目角度』の調整をするだけでOKであった。ちなみにPoserではポリゴンを三角か四角に限定した方がよろしい、と今まで思っていたが、modoで非平面のポリゴンがあると判っているモデルでもPoserでは問題なかった。(あくまでもこの場合は、、ですが)


これでスッキリとしたレンダリングとなり、特徴的な部分が栄えることで満足である。
一連の対処法を顧みるに、『PoserではOBJ形式の扱いは弱い』、『modoのブーリアン処理に疑問あり』、等々の思い込みがあって、ひたすら対処法に走っていた、この二日間であった。判れば何て事無いが、これからはPoserの『折り目角度』に注目度 大、である。


何事も、良く良く考えてから行動しよう、である。

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