0.3mmの加工

過日のグローブボックス部 照明細工が期待以下の出来だったので、もう少し効果がでるようリベンジしてみた。スキ間からの漏光を積極的に前面に出すべく、0.3mmのアクリル板を入れようという試みである。



確かにスキ間からはLEDの光は漏れている。が、その光がロックレバーの部品に反射して目に入ってこないから、外から見て何も光っていないとなる。ならば、とロックレバー周辺のスキ間をシックスネス・ゲージ (と言って判る人はたぶん古い人・笑)で測ると、だいたい0.3mmであった。そこでこの厚さのアクリル板を入手すべく、Webで探すと、あるではないか。0.2mmの厚さからあり、ちょうど0.3mmがあった。(購入先は
アクリ屋、ここのアクリル精密薄板にある)
本当は集光アクリルであればエッジ部の光り方が均一で光量も多いのだが、それの0.3mm厚は無かった。

これを購入 (結構高価)し、いろいろと策を練ってきた。ワタクシ、考えだすと凝る性格。。ちょっと難易度は高いが単純な形状ではなく、


この『R』の部分までアクリル板を回す形状とした。そのためには、このRに沿うようアクリル板を曲げることになる。アクリルの融点或は軟化温度は調べると160℃であると判り、その程度の温度なら、ホット・エアガン (いわゆる工業用ドライヤー)で十分である。しかしRをきちんと合わせるには『型』が必要だ。


ということで、型作りから入る。ちょうど余っていた木材が幅寸法ピッタリだったので、この角を丸めて型とする。何でも捨てないで持っていると何かの役に立つ。。


適当に角Rに削って現物に合わせて確認。このへんはカンだけを頼りに行うが、意外とすんなり出来上がる。
これを型にしてカットしたアクリル板をホット・エアガンで暖めて曲げていく。出来上がりの良いモノを選ぶため、数個曲げてみた。


曲げの要領もそのうちに覚え、まあまあの出来。
ちなみにこの0.3mmのアクリル板。薄い故にイメージではその素材の状態で柔らかいというイメージを持っていたが、そんなことは無く、手でちょっと曲げただけでパリッンと割れてしまう。まるで薄氷のようである。
こうして出来たモノをロックレバーに合わせて選別する。


ほぼ良い感じのモノを、あとはリューターを使って内部の複雑な形状に合わせてカットしていく。
で、いよいよ車の実際のロックレバーのスキ間に挿入するのであるが、Rは合っているのだが、なかなか挿入できない。。
どうやらスキ間が均一ではなく、片方のR部周辺が0.3mmより狭いようである。小数点以下の寸法で、しかも可動部分であるからスキ間の精度自体が0.1mm単位で異なるのであろう。万事休すである。せっかくここまで出来たのに使えない。。
ここまで来るのにどれほど費用と時間をかけたものか〜。。

仕方なく、R形状は諦めてスキ間が合う部分のみアクリル板を挿入することとした。まったくアイデア倒れである。


で、出来上がりはこんな感じ。ロックレバーの上辺のみにアクリル板が挿入されており、中のLEDの光がそのアクリル板の厚みの部分まで光っている。
相変わらずダメなデジカメの写真であるが、このセンターボックスを締めた状態ではこうなる。


やはり写真では はっきりしないが、肉眼では はっきりとそれと判る程度に光っている。ポジショニングの効果は十分である。

で、これだけでは単に0.3mmのアクリルのフラットバーを挿入しただけであるから、ロックレバーを押すなどすると抜け落ちてしまう。故に接着である。
アクリル材の接着剤は専用のモノが必要。


この接着剤はアクリル材の他に、ポリカーボネート、ポリスチレンも接着できる溶剤型の接着剤。すなわちそれらの樹脂を溶かして固めるタイプである。これならロックレバーの部材とも付くハズ。


しかも注射針も付属しているので、スキ間に流し込むことで後からの接着も可能で好都合。
もちろん事前にテストをして確認。


この状態で乾けば、もう手で引っ張っても取れない。強力である。

後はもうひとつのグローブボックスのロックレバー部を同様な処置をすれば、リベンジ完了である。
なんともはや、頭の中はコリコリに凝ってしまったが、やったことは他愛無い。。

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