ステアリングの動き

前回の『PropでERC』を踏まえ、さっそくSuperSevenモデルのフロント・サスペンションというかステアリング系の動きを実現すべく、トライをしている。



SuperSevenモデルからフロント・サスペンションまわりだけを取り出して、練習用にアレコレと弄る。車のモデルで可動部を作り上げようとすれば、真っ先にドアの開閉が思いつくが、残念ながらSuperSevenには基本的にドアというものが無い。ではハンドルを切って、フロント・タイヤが旋回する様子を再現するのだが、今度は逆にSuperSevenの場合、フロント・サスペンションがほぼ丸見えのため、お手軽にタイヤだけを動くようにしただけだと、ディスクブレーキ・ローターなどが一緒に動いていないことが、すぐにバレてしまう。
よって、今回はそのステアリング系の動きを忠実に再現しようと思う。

とりあえず、フロント・サスペンションのOBJデータを『HUB』、『Tie Rod』、『その他サスペンション系』に分けたパーツとして取込み、HUBとTie Rodをサスペンション系の子として構成し、それぞれの回転中心位置を定める。




これはHUBの回転中心位置の内、Y軸をセットした状態だが、サスペンションのアッパーアームとロァアームとの接続部を通る軸とする。実際の車もそうであるが、その軸は垂直ではなく傾いているのが普通だ。これをキャンバー角という。実際にはHUBのロードホィール取り付け面も、このキャンバー角と平行になっているハズだ。
あらためてこのSuperSevenのモデルを見ると、キャンバー(この場合は、ネガティブ・キャンバー。大き過ぎる角度ではあるが、)はあるものの、ホィール取り付け面は垂直のままだ。モデルを制作した時点では、そこまで意識していた記憶はないので、見た目だけでのモデリングであったと思う。今このように可動させることを行うには、この辺の自動車工学的な理屈も考慮しつつ見直しが必要になってきた。ポリゴン状態もよくよく見ると無駄・無理が存在しているし。。
またまた凝り性が頭を持ち上げて来るが、今回は動きの練習であるから、このまま進めよう。

この状態で、CR2Builderを用いてERCを組み込み、さっそくPoserに戻って、そのパラメーターを動かすと、


回転半径が小さいナックル・アーム故に、それに連結されているタイロッドの動きがオーバーなものになってしまう。タイロッドを動かすERCも単純なY軸回転であるから、当然なのだが、このままではスプリング部と干渉してしまう。故にタイロットのY軸調整で少し動かす。


本来はベローズ(或はブーツ)の部分は矢印の黄色い線のように、直線運動になってほしいのだ。。これはタイロッドのY軸回転が、リニアで無く円周運動上の設定をしない限り解決策は無い。
では、このタイロッド部の動きをMorphで実現しようと試みた。ERCのY軸回転への記述ではなく、組み込んだMorphパラメーターになる『targetGeom』のチャンネルに、ERC組み込みの記述をすれば良いハズ。。


で、リモコンのパラメーター・ダイアルを回すと、Morphする動きは、とんでもなく大きな数値で変化してしまい、追従はするものの非現実的にな動きになってしまった。
この変化する度合い、量を変更するにはここの記述値を変えれば良いようだ。


deltaAddDelta値をぐっと小さくする。その加減はトライ&エラーで決めるしかないか?


で、一応うまく収まった動きにはなった。でもMorph用に制作したデータが、スタアリング中立位置からタイロッド延ばし方向MAX位置で作ったものだから、マイナス方向の動きになると、


タイロッドがペローズから外れてしまっていたり、と完璧な動きとはいえない。
これはMorphデータをうまくチューニングした(プラス、マイナス方向の変位が適正になるようなデータ作り)モノを使うことで改善できるかもしれない。
が、モーフは直線的な変位での変形である。今回の場合はタイロッドの先端・ナックルアームとの接合部は円周運動、反対側のペローズの部分は直線運動、が物理的に正しい動きである。その動きを忠実に実現するのが最終課題であるが、あまり目立たない部分での多少のイレギュラーには目をつぶる、手もある。。
ちょうど今回の部分ではベローズが伸び縮みする形状変化でうまく誤摩化すことも出来るのだが、将来のためには、もう少しERCの勉強を重ねて、この解決策を見出してみよう。

参考にしているERCの解説は英文であり、ほんの序の口しか読んでいない。記載されている絵を見て判断する限り、かなり細かな動きにも対応しているようで、例えば時間軸を加えたり、動きに緩急をつけることも出来そうな予感。。きっと今回の動きを適正にする方法もあるハズだ。
その解説文は
ココからダウンロードできる。

さて、シコシコと翻訳をし始めようか〜。。

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