金属物の反射

Poserでのレンダリングで、金属物を美しく実現する方法のひとつとして、スカイドームの利用を追求してきたのだが、ここらで一段落するとしよう。簡易的にパノラマ写真を作り、それをスカイドームに貼付けた。



自宅付近の写真をデジカメで3枚撮影し、つなぎ部分を適当にらしく修正して似非パノラマ写真とする。


それに空色のエリアを延長し、樹木も適当に描いた。電線などの連続性は無視だし、空の色もまちまちではある。最近の画像処理ではパノラマ写真を作り出す技術も一般的になってきているようだから、本格的に作るのなら、それらのアプリを利用すれば、今回の目的には完璧であろう。


この画像から例のPhotoShop Elementでの球形パノラマ化である。元画像の両端での空の色が全然違うので、つなぎ目アリアリの状態だが、Poserでの金属反射用であるから、そのつなぎ目を見せなければ良いだけだ。
このままでは空の表情が単調なので、Vue 6にて雲をレンダリングして、この画像と合成させる。


その合成も今回は手抜きで、単純に追加する雲画像の透明度をあげてそのまま合成である。本来ならアルファ抜きとかのテクニックで空の部分だけを合成するのであろうが、何度も言うが、この画像自体を見せるワケではないので、手間を抜く作戦であった。

こうして作成したパノラマ画像をPoserのスカイドームに貼付けて、テスト・レンダリングしてみる。


この角度からは、電線の映り込みが現れた。そういえば、日本の市街地では必ず電柱・電線が張り巡らされているから、例えばこのようなボンネットの映り込みには電線があるハズだ。そんなこともリアリティのひとつではある。
さて、ここで前回もふれたが、スカイドームに向けて内側からライトをあてないといけないのだが、そのライトの種類は『ポイント』がよろしいようだ。


『無限光』でもかまわないのだが、それはあくまでも平行光であるから、半球形のドームでは水平線部分への光のあたり方が少なくなるのだろう。『ポイント・ライト』にすれば全方向にまんべんなく光りがあたる。ゆえに天空全体が明るくなるワケだ。
ちなみにこのライトの色を変えることで、降り注ぐ天空からの光色も調整できる。例えば少し赤いライト色にすれば、


夕焼けの感じに近くすることが出来る。もっともドーム内全体がその色に染まるワケであるから、これひとつで満足させることでは無いが。。


水平線部が含まれるようレンダリングすると、このようにドームに貼付けた画像も一緒に映り込む。
が、この角度を少しでも上からの角度にすると、地面に見立てた部分の端が現れてしまうし、ドームに貼付けた背景は遥か先の距離にあるのに近く大きく映るので、そのままではかえって不自然になる。
あくまでもドームに貼付けた画像は、反射用の遠景とした方が良さそうだ。

で、もうひとつ反射物で気をつける事。レイトレーシングのバウンド回数である。


この部分が、先ほどまでに掲載した画像と比べてほしい。前の画像ではバウンド回数が1回なので、反射して映る部分が単調というか、正規の映り込みにはなっていない。この画像ではバウンドを3回にしている。3DCGのレンダリングの場合、この回数をむやみに多くすれば良いのでは無く、レンダリング時間との相談事になる。

さて、このスカイドーム、一番の使い勝手の良さは、映り込み画像を調整するのが簡単であることだと思う。貼付けたパノラマ画像の映り込ませたい部分や、その映り込み具合を変更したい場合がある。
それにはスカイドーム自体を回転させてしまえば良いのだ。



モデルの構成・カメラアングル、ライティングなどのセッティングはそのままに、背景単体をひとつ動かせば済む。
例えば、この画像、フロントスクリーンに木の葉らしきモノが映り込んでいるが、その高さに大きな木の葉があることが不自然だし、ウルサイ。


そこでスカイドームを回転させて、この映り込みが出ない位置にし、かつボンネットへの映り込みは『らしい』モノとなるよう調整する。再三のレンダリングは時間がかかるが、その操作は単純で済む。
こうして気に入るレンダリング結果を得て、後は必要ならPhotoShopなどで画質調整すれば良い(これをポストワークという)
で、今日の出来上がりはこれ。



このモデルは現在修正中の前の状態のSuperSevenモデルである。ちょっと光り物部分が目を刺すが、この反射の有無でグッと『らしさ』が向上する。

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