G5再生の第一歩

壊れたままになっているPowerMac G5の再生にはロジックボードの交換が必要で、それを自分でやってみようという野望のもと、交換すべきロジックボードの入手に踏み切った。

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古い機種のロジックボードを入手する手段としては、中古業者から購入するのが一番確かではあるが、流通量自体が少ない機種であると、そのロジックボードが店頭に並ぶこともないかもしれない。ほしい機種のものは『M9032J/A』と特定できている。Dual2GHzのCPUの機種である。中古市場を眺めてもG5用のロジックボードはSingle CPUのものが1つ店頭にあるだけで、なかなか現れて来ない。まして製造番号『M9032J/A』ずばりの商品が出てくるのは、宝くじに当選するより困難なのかもしれない。
従って、もうひとつの入手手段としてオークションに出品されるモノを待つことであった。

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先月末ごろ、お目当ての『M9032J/A』物件が3つも並んでオークションにかけられていた。ここでこれを購入するために毎月の会費を払っていたようなものであり、やっとチャンスが来た、と思ったのである。で、この内のどれに絞るか、最後のモノはジャンク品といっているのでパス。真ん中のモノは画像が無いことが疑問。でも『M9032J/A』であることは間違いが無さそう。最初のモノは『M9032J/A』かは保証できない、としている。と、いずれもオークション特有な『危なさ』を内在しているように映った。結局一番最初のモノの方が終了時間が早いので、こちらで二番目のオークションより安い金額を自分の限度額として設定し応札した。自動応札になっており、競合者の限度額を超えた金額でトップになり、その後競合者が一度値を上げてきたが、結局自分の限度額以内で落札できた。
とは言え、送料や振込の手数料などを合算すると限度額をちょっとオーバーする金額になったが、二番目の15,000円スタートよりは安く上がったので『佳し』としよう。

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振込みを済ませ、3日後には手元に到着した。多少の傷・ヨゴレあり、との表示があった通り、たぶん会社で使われて、何度か移設を繰り返したり、何かを貼っていた跡などがあり、中古品アリアリの状態ではあった。

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オークションではたまに筐体がひどく変形したままのモノも出品されているが、この程度の不都合は標準的な状態なのかもしれない。商品価値を上げるために修正などの手間をかけずに、そのまま出品するのがオークションっぽい扱いであろう。

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それよりか気にしていたのは『M9032J/A』であるかどうか、である。ワタクシの持っている『M9032J/A』はCPUクーラー・フィン部がこのような形状のモノである。似たような形状でG5とある板がそのまま延長されたモノとか、2つに分割されていないで、1つのカバーになっているモノは違う製造番号のモノとなる。
送られてきたG5は、ここの形状が同じであったのでひとまず安心。

しかしAppleはなぜ機種毎の識別を製品本体に表示しないのであろうか。保証書と梱包箱にしか製造番号は記されていない。箱などはすぐに捨ててしまうだろうし、保証書も長い時間の間では紛失してしまう確率が高い。おまけに年毎にマイナーチェンジしている商品であるのに、である。
ちょっと調べただけでも、『PowerMac G5 Dual 2GHz』のモデルは次のように4つもある。
   ●M9032J/A......2003/6〜
   ●M9455J/A......2004/6〜
   ●M9747J/A......early 2005 (2005/4〜)
   ●M9590J/A......late 2005 (2005/10〜)

で、次なる心配事は『ちゃんと動くか』である。これもオークションの場合、確約されることは少ないし、梱包もプアだから運送中でのイレギュラーでダメになってしまう場合だってある。とにかく手元に届いて動かすまでは何とも言えないのである。

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その心配が的中である。起動すると『カーネルパニック』であった。しかもこれ以前にはApple非純正のDVI接続の液晶モニターでは、映像信号無しの状態で何も表示されなかった。Apple 20" Cinema Displayに接続してこれである。であるから最初に疑ったのは、グラフィックボードであり、グラボは正常なハズの元々の手持ちのPowerMac G5から入れ替えても、この見たくもないカーネルパニック画面であった。しかし出品者は簡単な作動確認はした、と言っていた。もしハード的なイレギュラーであるのなら、配送中の手荒い扱いに起因するかもしれないので、いきなり出品者にクレームを出しても通じないだろう。
で、カーネルパニックが起きる原因を調べるのであったが、要はOSの起動の初期段階のイレギュラー状態であり、ソフトウェアとハードウェアの両面で起こるとされている。しかもAppleの説明によると、ほとんどの場合、Mac側の要因ではない(ハードウェアでは無いということ?)とはっきり言っている。ということでOSがちゃんとしているか? から検証することとし、MacOS X (10.5 Leopard)の再インストールを始めた。
このようなMacが正常に起動しない場合、とりあえずDVDなどの媒体から起動させる必要があるのだが、それを挿入するドライブ自体も制御できないので、どうDVDを入れればいいのやら〜、、とお嘆きの諸氏、ワタクシは次のようにしています。

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左から、『スロット蓋を指の粘着力で下げる』、次に『ドライブの手動トレイオープン穴にピンを挿す』、そして『トレイを引っ張り出す』です。
ドライブ・ユニットにはこのような手動オープン用の『穴』があり、そこにピンを挿入するんですが、その専用ピンなるモノを持ってるんです。

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何かのドライブ・ユニットに付属していたものと思うのですが、以外と重宝するもので愛用しています。
もうひとつの非常手段としては、OSが稼働していれば、マウス・ボタンの長押し、も有効な場合もありますので、お試しあれ。

ということで、付属していたHDDを一度まっさらにした上で、MacOS X 10.5をインストールでした。

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残り1分の状態から10分以上も変化が無く、諦めて強制終了したら、英語版のOSで立ち上がりました。さすがにそのままでは辛いので、もう一度インストールし直して、同じように残り1分の状態が続くのをそのまま放置していたら、突然インストール完了でした。

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カーネルパニックもそんなに重傷でなく、ましてやハードがダメでもなくて、まずは落札したモノが期待通り動いた状態です。
この先、2台となったPowerMac G5を1台に集約すべく、ロジックボードの交換をする予定ですが、物理的に単に交換するだけでは済まないようで、しばらくはドロ縄式の下勉強から始めなくてはなりません。ここで焦って取り返しがつかない状態になったら最悪ですから。

と考えていると、このG5のロジックボードは故障が多発することから専門家は違う機種に乗り換えた方が賢明だ、という意見がありました。すなわちロジックボードを交換しても、またそのロジックボードが壊れる、というリスクが高いということ。しかも、もうMacOSをSnowLeopardにもアップグレードできないPowerPCというレガシーなシロモノであること。すなわち置き去られた過去の製品ということでこれからの進歩に追従できない、ということ。。。
折しも、Mac Proはもう開発しない、というAppleの方針も見え隠れしているところ。たしかに大きな筐体の優位点である拡張性に、それほどの拡張すべきアイテムがなくなっている時代ではあろう。G5を含めてこの大きなアルミ筐体は時代遅れにも感じる。なんかこの手の筐体の終わりが見えてしまった感があり、ならば尚更の事、このG5をまともな状態で残しておこう、という気持ちと、過去とはもう違う時代だゾと叫ぶ声に戸惑うのである。

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